2016年度からはじまった筑後川ブランド大会も今年で4回目を迎えました。筑後川・矢部川流域の豊かな自然や、そこで形成されてきた独自の文化を未来に残していくために、この企画では、流域の自然や文化のもとで生み出されてきた魅力的な商品をさまざま方法でPRし、市民参加(投票)によってブランド認定をおこなっています。流域のこだわりの「モノづくり」をみんなで応援する仕組みを形成し、商品にゆかりのある地域、そして、流域全体を元気にしていきたいという思いで、地域の「モノづくり」事業者の方々と、有志の市民ならびに久留米大学の学生・教員が協同で取り組んでいます。
今回の第4回大会は、久留米大学経済学部の学生たちが、ノミネートされた35商品の33事業者の方々と綿密なやりとりをしながら、準備を進めてきました。みなさま、ぜひ、流域の「事業者×大学生」のコラボレーションの成果をご覧ください!そして、より多くの方が、「投票」を通して筑後川・矢部川流域の「モノづくり」を応援し、この「地域づくり」の取り組みに加わっていただけることを願っています。
ぜひとも、こちらのサイトで投票できる「インターネット投票」、流域の様々な場所で展開されている「流域各地投票」、ならびに、10月26日(土)の「総選挙」へのご参加をよろしくお願いいたします!
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筑後川流域では、上流部の高原型の野菜、上・中流部の梨や柿、ぶどう等の果実、筑紫平野部の多種多様な野菜、そして、流域広範囲でみられる稲・麦など、農業が盛んにおこなわれてきた。八女茶生産で名高い矢部川流域とあいまって、九州の一大農業地域を形成している。また、酒や酢、醤油の醸造等をはじめ、様々な食品加工が盛んにおこなわれてきたエリアでもある。今回、この流域で長年にわたって愛されてきた味から、時代に合った新たなテイストを提供する商品まで、十四の食品・飲料がノミネートされた。
筑後川・矢部川流域では、人々の暮らしのなかで使われるさまざまな製品も作られてきた。近年では、古くからこの流域で生産されてきたものに新たな使い道を見いだしたり、耕作放棄地等に導入した新たな作物や、通常は廃棄されてしまうようなものを活用するなど、地域課題に向き合いながら、時代のニーズに合った商品を開発する動きも目覚ましい。今回は、伝統技術や新しいアイデアによって生み出された、私たちの日々の暮らしをより豊かにしてくれる、十の商品がノミネートされた。
旧久留米藩の地域で盛んに製造されてきた綿織物、久留米絣。その技法は国の重要無形文化財、伝統工芸品に指定されている。また、筑後川上流の木材産地・日田から筑後川を下ってくる木材の集積地となった下流の大川は「家具のまち」として栄え、世界に誇れる家具・建具の伝統技術・技法が受け継がれてきた。今回、この部門でノミネートされた十一商品は、いずれも、時代の流れとともに変化してきた私たちの生活のなかで、流域の伝統文化を身近に感じることができる、今を生きる工芸品である。