2016年度からはじまった筑後川ブランド大会は6回目を迎えました。筑後川・矢部川流域の豊かな自然や、そこで形成されてきた独自の文化を未来に残していくために、この企画では、流域の自然や文化のもとで生み出されてきた魅力的な商品をさまざま方法でPRし、市民参加(投票)によってブランド認定をおこなっています。流域のこだわりの「モノづくり」をみんなで応援する仕組みを形成し、商品にゆかりのある地域、そして、流域全体を元気にしていきたいという思いで、地域の「モノづくり」事業者の方々と、有志の市民ならびに久留米大学の学生・教員が協同で取り組んでいます。
2021年度の第6回は、昨今の状況を受け、「withコロナ」の大会となっております。これからの時代を見据えた、新しい形での「事業者×大学生」のコラボレーションによる「地域づくり」の取り組みです。コロナ禍のみならず、この流域は、毎年のように自然災害の影響も受けています。流域を再興し・発展させていくためには、多くの人々の力が必要です。皆様からの「投票」は、流域の「モノづくり」を継続させるとともに、文化や環境を維持させていくことにつながります。そして、関わってくださるすべてのみなさまとともに、この流域の価値を「筑後川ブランド」として守り育てていきたいと考えています。
今回は、リアル会場とオンラインを組み合わせて、世界中、どこにいても、楽しみながら、流域を応援していただける大会となっています。どうぞよろしくお願いいたします!
※ネット投票はお一人様
一票限りです。
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筑後川・矢部川流域は、上流部の高原型の野菜、上・中流部の梨や柿、ぶどう等の果実、筑紫平野部の多種多様な野菜、流域広範囲でみられる稲・麦、これらの一部を粗飼料としておこなわれてきた畜産も含めて、九州の一大農業地域を形成している。そして、素材の味を大切にした技術で、さまざまな加工食品・飲料が生み出されている。今回は、地域特性を活かしつつ、時代に合った新たなテイストを提供する、9つの食品・飲料がノミネートされた。
筑後川・矢部川流域では、人々の暮らしのなかで使われるさまざまな製品も作られてきた。地域の原料にこだわり、伝統技術を生かしながら、時代のニーズに合った商品を開発する動きが目覚ましい。特に近年では、多発する災害や、疫病の蔓延の経験から、これからの新しい生活を意識した商品も数多く誕生している。今回は、斬新なアイデアによって生み出された、私たちの日々の暮らしをより豊かにしてくれる、9つの商品がノミネートされた。
旧久留米藩の地域で盛んに製造されてきた久留米絣。その技法は国の重要無形文化財、伝統工芸品に指定されている。また、上流の日田から筑後川を下ってくる木材の集積地となった下流の大川では、世界に誇れる家具・建具の伝統技術・技法が受け継がれてきた。今回この部門でノミネートされた9商品は、いずれも、時代の流れとともに変化してきた私たちの生活のなかで、流域の伝統文化を身近に感じることができる、今を生きる工芸品である。
豊かな自然環境と、そこで形成されてきた伝統文化・産業は、この流域の人々の誇りである。しかし、生産効率向上やコスト削減が重視されるあまり、環境破壊や文化・産業の衰退が進行し、地域社会のつながりは希薄化しつつある。災害や疫病の発生は、これを深刻化させているともいえる。新設された「地域連携」部門の8つの商品・商品群は、こうした地域経済・社会の課題に連携して取り組む人々と、流域を愛するすべての人々の想いが詰まっている。